アビエイター

新宿ミラノ

映画仲間8人との恒例の春の鑑賞会。ハワード・ヒューズの伝記映画であるが、スコセッシ監督なので主人公は、大いに屈折している。2時間49分の長尺なのだが、ボリュームたっぷりという感じはせず、むしろ印象は淡白。ストーリーに起承転結がなく、エピソードの羅列で、焦点がぼやけてしまった。言ってみれば、大河ドラマの総集編を見たような感じである。あえてクライマックスと言えるかもしれない所は、公聴会での上院議員との対決の部分かもしれないが、ここは、アメリカ映画の伝統を感じさせる迫力であった。

デカプリオ君、「ギルバート・グレイプ」は本当に上手いなぁと思っていたし、この映画でも上手くやっている。確かに器用な役者であるという事は認めるのだが、なにか決定的な魅力に欠ける。彼は、いつの日かデ・ニーロになれるのだろうか...