「アンダー・ザ・ロウズ」 虚構の劇団第6回公演

座・高円寺

(このblog,一年以上放置してしまったが,また再開しようと思う)

まずは役者のみなさんの成長著しいことを大いに喜びたい.座・高円寺のステージが狭く感じられたのだ.次は,もう一回り大きい劇場で観てみたい.メンバーの踊りもずっとシャープなった.渡辺芳博さんと三上陽永さんは年末までには大ブレイクするであろう! ここで予言する.:-)


この脚本のテーマは「日本社会が持つある種の息苦しさ」であると理解したが,まだ推敲不足であると思う.震災,オウム事件が台詞の断片に出てくるが,それが全体のストーリに中で効果をあげているようには思えなかった.個人的趣味だが,せっかくパラレルワールドの設定をしたのだから「行動出来た自分」と「行動出来なかった自分」の対立をもっと鮮明に出したほうが良かったのではないか.キック・アスにヒントを得たと思しき,長谷レンジャーと三上仮面は傑作.でも昔に比べると観客は笑わなくなったなぁ.オープニングの仮面ダンスと舞台デザインは素晴らしかった.これこそ演劇的興奮である!