カポーティ

川崎チネチッタ

フィリップ・シーモア・ホフマンの演技にスポットライトが当たっておりますが、確かに鼻につくほど芝居がかった芝居をしております。これは、これで良しですが、私は撮影を高く評価したい。どのショットも緻密で美しく、ファーストシーンから鳥肌が立つ。押さえた音楽によく調和しています。「ティファニーで朝食を」は映画しか見ていなかったので、カポーティというのは洒落たラブロマンスの作家であるだと思っていた。が実は小説とはまったく別物であったというのは勉強になった。是非「冷血」を読みたいと思う。