銀河ヒッチハイク・ガイド

TOHOシネマズ川崎

まさに伝説の作品である。まず映画化のおかげで永らく絶版であった翻訳がよめるようになったことを喜びたい。小説を読むとわかるが映像化は至難の技である。というよりは、そもそもこれを本当に映像化して面白いか?という点が本質的な問題だろう。映画の中でもト書きのナレーションが多いのは苦しいところ。オリジナルはラジオドラマである。映像はぎりぎりぎりの合格点。ヒロインはもっとセックスアピールがあってよいとおもうのだが、これがイギリス流か。映画の中で地球のクロースアップが出てきたが、中心が日本であった。特別に日本版を作ったのだろうか? ちょっと気になる所。この作品は是非ラジオドラマで聞いてみたいと思う。小島一慶がナレーションで、未来劇場の面々が出演して日曜深夜にTBSラジオでやったりすれば、とても楽しそうだ。あとダグラス・アダムスは落語の「寝床」を知っていたのだろうか? 本人が生きていれば是非聞いてみたかった。