レミーのおいしいレストラン

TOHOシネマズららぽーと横浜

上映時刻の関係で、吹替版を観る。字幕版は週末でも夜しかやっていないのだ。情報量は吹き替えの方が圧倒的に多いので、これはこれで悪くはないが、P・オトゥールの声も聞いてみたかった。

話は(実は)かなり大人向けなのではないかと思う。中心テーマは「差別に対する闘争」。舞台がパリになっているのも、このテーマと無縁ではないだろう。監督・脚本はブラッド・バード。この人ミスターインクレディブルでも、ちょっと子供向けとは思えない「中年男の挫折と再生」を扱っていた。ちょっと癖のある脚本を書く人だ。ラストも一応ハッピーエンドだが、ほろ苦い雰囲気が漂っている。映像はピクサーらしい丁寧さ。レストランの室内照明と屋外の自然光のコントラストが素晴らしい。