プラダを着た悪魔

109シネマズ川崎

そもそも、ファッションにはほとんど興味が無いので、当然ガッパーナなんていうのはスペルどころか名前さえ知らなかった私ですが、充分楽しく見れました。目の大きな女性はタイプなのですが、アン・ハサウェイは顔の表面積の50%くらいが目なのではないかと思われる程。「ブロークバック・マウンテン」に出ていたとは、全く気がつかず。メルリ・ストリープは貫禄の演技。基本的にはコメディですから悪魔ぶりは相当デフォルメされているのですが、それが憎々しくならないのは流石であります。ファーストシーンの横目にらみは圧巻でした。(ですからラストの笑顔は封印してほしかった)

主人公は当初「他に選択肢は無かった、仕方がなかった」という台詞を繰り返しますが、周囲は「それはあなたが自分自身で選択したのだ」と応じます。このやりとりは、まことに正論で筋が通ったものに感じます。米国精神の良い部分が前面に出た、好感のもてる映画でした。