ガス欠で不時着

先日、田無高校に不時着した飛行機は燃料タンクの切り替え忘れが原因らしい。確かに忘れやすい操作だが、それだけにエンジン不調の時は真っ先に、燃料切り替えレバーには手が伸びるよう叩き込まれる。 私の場合もこれは訓練のいやというほどやらされた。教官だったMikeが話してくれた話も鮮明に覚えている。彼もソロで訓練中に長時間乗っていたにもかかわらずタンクの切り替えを忘れた。不幸は最悪のタイミングで訪れる。タッチアンドゴーの離陸直後に燃料切れは起きた。エンジンがぷすぷすと言って止まりかけたのだ。離陸直後は高度も低いしスピードも遅い。高度があれば、いろいろ試す余裕があるが低高度でエンジンが止まれば即墜落だ。Mikeの場合は瞬間的に手が燃料タンク切り替えレバーに伸びて事なきを得た。同時にそのような訓練を授けてくれた、彼自身の教官に深く感謝したそうだ。その話を聞いて以来いつも離陸は緊張する。これは一般の旅客機でに客として乗っているときも同じだが。