埋もれ木

渋谷シネマライズ

ヒトラー」の時に上映された予告編が印象に残っていたので見に行きました。外の喧騒とは隔絶された時間が流れているようでした。私にはそういう体験が無いのですが、夏休み田舎に里帰りしたような、そんな穏やかな気分にさせてくれます。本当に寡作な小栗康平監督ですが、実に丹念に丹念につくってあります。一見低予算のように思われますが、セットなど相当手が込んでいます。たぶん今年の日本映画のベスト10上位に入ってくるでしょう。

このゆったりした気分は映画館が相当空いているのと無関係ではないとは思いますが、それにしても空きすぎ。上でやっている「ヒトラー」とは大違いの入りです。もう少し多くの人に見てもらいたいもの。