月刊「根本宗子」第12号「忍者、女子高生(仮)」

下北沢 ザ・スズナリ

2016/4/30 夜の回鑑賞

 

「起承転結」の「結」がない。「起承転」で終わってしまう。ハナから話をまとめようと言う気はないようだ。なんという自信だろうか。このエンディングは一瞬、唐十郎の紅テントとイメージがだぶる*1。母親役を、交代で息子たちに演じさせた、アイデアは秀抜。恐るべし根本宗子である。にもかかわらず、劇中のシュウコさんは、本物の現役女子高生に見えた。可愛らしいのである。(注:個人的なタイプは大竹沙絵子さん)

 

ラストの爆発へ向けて、じわじわとエネルギーが充満していく感じはすごく良い。そして、常識で考えれば最後は、亭主軍団と嫁軍団のバトルになるはずだが、その予想は見事に裏切られた。月刊「根本宗子」また一つ追いかけなけれはいけないものが増えてしまった。

 

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*1:いやひょっとすると黒澤の「椿三十郎」へのオマージュなのかもしれない